世界最大のゴルフ指導専業組織(USGTF認定)「ゴルフのティーチングプロ」

ゴルフ関連資格

世界42ヵ国に会員がいる、世界最大のゴルフ指導専業の認定組織(USGTF)をご紹介します。

USGTFとは?

USGTF(United States Golf Teachers Federation)は、1989年にアメリカで設立されました。

ゴルフの指導を職業とする人々の訓練と教育方法を世界規模で標準化し、資格認定制度を実施してきた組織です。

世界42ヵ国に2万5千人の会員がいて、USGTFはUSPGAと並んでアメリカのティーチング業界を二分し、ゴルフ指導を専業とする認定組織としては世界最大の組織です。

USGTFJAPANは、1996年に設立されています。

USGTFは、日本よりアメリカで認知度の高い、ゴルフティーチングプロの資格です。

資格の種類

基本的には、レベルⅠからレベルⅣの4種類です。
別途、アマチュア部門も設けられています。

レベルⅠ

講習への参加と入会手続きのみで取得できます。
法人・団体が対象の認定資格で、個人での資格取得はできません。

レベルⅡ

ゴルフ指導の基礎、オンプレーンスイング理論の理解と模範ショットについて指導とテストが行われます。

レベルⅢ

レベルⅡと試験に加えて、ラウンドテストが行われます。

レベルⅣ

レベルⅢの資格を取得して2年以上を経過し、プロの指導者として高い評価を受けている会員のみが受験できます。

レベルⅢの受験にレベルⅡの資格は必要ありません。
レベルⅢを受験し、ラウンドテスト以外に合格すればレベルⅡとして認定されます。

講習内容と試験

レベルⅠ

講習科目

①ゴルフ指導法の基礎
②指導法:セットアップ
③指導法:ゴルフスイングの基本を教える方法(初級)
④指導法:ピッチショットとチップショット(ショートゲーム)
⑤指導法:ゴルフレッスンの進め方

試験科目

法人会員のみが対象で、試験は行われません。
認定書は、法人または団体に発行されます。

レベルⅡ

講習科目

①ゴルフ指導法の基礎,オンプレーンスイングの理論
②受験者のスイングの検討と指導
③指導法:セットアップ
④指導法:さまざまなショット(ショートゲーム)
⑤指導法:パッティング
⑥指導法:ショットの誤りと矯正
⑦指導法:ビデオの撮影法、スイング解析手法
⑧指導法:ゴルフスイングの基本を教える方法

試験科目

試験では初中級者のゴルファーを指導する上で最低限必要とされる知識、スイング理論と指導技術、各種ショットの指導技術について行われます。
ラウンドテストは行われません。

①指導法筆記テスト
②指導法実技テスト
  1. セットアップの指導法テスト
  2. フルスイングのスキルテスト
  3. アプローチ,バンカーショットのスキルテスト
  4. パッティングのスキルテスト
  5. スイングの指導法テスト

合格基準

筆記試験は、100点満点の70点以上が必要です。
指導法実技では、設問の70%以上の正解が求められます。

レベルⅢ

講習科目

①ゴルフ指導法の基礎,オンプレーンスイングの理論
②指導法:セットアップ
③指導法:さまざまなショット(ショートゲーム)
④指導法:パッティング
⑤指導法:オンプレーンスイングの指導
⑥指導法:ショットの誤りと矯正
⑦指導法:ビデオの撮影法、スイング解析手法
⑧クラブフィッティングの基礎知識

試験科目

試験科目はゴルフを指導する上で最低限必要とされる知識、指導技術、プレー、各種ショットの模範を示す能力を求めることを主眼とされています。
ラウンドテストにおいてはスコアを競うことを目的とされておらず、ほとんどの試験問題は世界共通です。

①ゴルフ規則テスト(合格点は100点満点の70点以上)
②指導法テストその1(合格基準は設問の70%以上)
  1.セットアップの指導法および実技テスト
  2.ロングゲームの実技テスト
  3.ショートゲームのテスト
③指導法テストその2(合格基準は設問の70%以上)
  1.さまざまな状況における指導法の実演テスト
  2.オンプレーンスイングの説明と実演
  3.ショットの誤りの発見と矯正
④ラウンドテスト
  基準ゴルフコース パー72
  男性6,000ヤード以上 女性5,500ヤード以上

合格基準

合格基準は、年齢と性別で設けられています。

例えば、49歳までの方で、男性なら2ラウンドでグロス合計166ストローク以内、女性なら2ラウンドでグロス合計170ストローク以内です。

レベルⅣ

受験資格

USGTFレベルⅢの資格を取得してから2年以上を経過していて、現在USGTFティーチングプロとして優れた活動を行っている会員が受験できます。

試験科目

  1. ラウンドテスト
  2. 指導理論の発表
  3. 各種ショットのデモンストレーション試験
  4. 筆記試験

合格基準

ラウンドテスト以外の試験(指導理論、デモンストレーション試験、筆記試験)は、すべて100点満点中75点以上が必要です。

USGTFでも提唱されているオンプレーンスイングとは?

初心者の方でも、ゴルフスクールなどで聞く機会もあると思いますが、ゴルフスイング中のシャフトの軌道に歪みなく、平面をなぞっていくように動く事を意味します。

2本の線の範囲内で効率よくクラブが振られるため、体への負担が減り、ケガの予防にもなります。

オンプレーンスイング

初心者の方にとっては、とても難しいオンプレーンスイングですが、意識して練習することが大事です。

「オンプレーンにクラブを振らなければならない」ではなく、オンプレーンだとスムーズにクラブが振れると言う意識で、スムーズにクラブを振る事を大切にしましょう。

まとめ

USGTFは、国際ゴルフティーチングプロのステータスとして認識されています。
日本での資格取得者のほとんどの方は、レベルⅢの資格を取得されています。

今はゴルフ初心者のあなたも、ゴルフの楽しさにのめり込んで、10年後にはティーチングプロを目指しているかもしれませんね。