ゴルフで重要な芝を維持管理する専門技術者「芝草管理技術者」についてご紹介します。
認定機関はどこ?
「芝草管理技術者」は、日本芝草研究開発機構の資格認定制度です。
日本芝草研究開発機構とは?
「特定非営利活動法人日本芝草研究開発機構」は、平成4年に設立され、平成14年には特定非営利活動法人(NPO法人)として認証をうけた団体です。
天然芝のスポーツ施設や競技場を適正に維持・管理していくための専門技術者の育成や管理技術の向上を目的の一つとしています。
ゴルフ場だけでなく、サッカー場やラクビー場などの芝草の維持管理についても研究されています。
芝草管理技術者とは?
ゴルフ場をはじめ、スポーツ施設、公園緑地、道路法面などの芝生の維持管理に携わる方を対象に、芝生について総合的に勉強し、技術の向上を図る一方で、環境の保全にも万全を期すための資格認定制度です。
この資格は、平成19年8月1日から「日本ゴルフ協会(JGA)」公認の制度となっています。
資格の種類
資格は3種類です。
■1級 ・・・ 高度の専門知識、労務管理能力、指導力・統率力、的確な分析・判断力
■2級 ・・・ 中級程度の知識・技術、及び人事・労務・予算管理能力
■3級 ・・・ 基本的な知識と技術
3級から順次取得していくステップアップ制になっています。
それぞれの級で、研修会を受講し試験に合格すれば資格を取得できます。
どの資格も有効期間は3年です。
更新前には、更新案内が送付されてきます。
3年毎の更新手数料は17,600円です。
受験資格
18歳以上なら3級を受験できます。
3級は実務経験無しでも受験できます。
受験会場
級によって違いますが、東京、大阪、福岡、名古屋、仙台、札幌などで、研修会が実施されていますが、WEB講座も実施されているので、どこからでも受講できます。
3級資格
受験資格
年齢18歳以上で、3級研修会(3日間、18単位)を受講した人が受験できます。
芝草管理の実務経験は必要ありません。
筆記試験
芝草に関する基本的な知識が問われます。
試験時間は90分で、50問が出題されます。
研修テキストは、持ち込み可能で、60点以上が合格目途です。
試験日程
隔年で実施されているので、次回は2024年に実施される予定です。
費用
研修会受講料は、会場によって違いますが、2022年の東京会場では、44,000円で、WEB講座の場合は40,500円でした。
試験費用は、全会場共通で16,500円です。
2級資格
受験資格
3級資格を所持し、原則として3年以上の実務経験が必要です。
実務経験年数が不足している方には、課題レポート提出で受験を認められる場合があります。
受験するには、2級研修会(4日間、24単位)の受講が必要です。
筆記試験
芝草管理技術者として必要な中級程度の知識・技術、及び人事・労務・予算管理能力についても出題されます。
試験時間は120分です。
研修テキストは持ち込み可能で、70点以上が合格目途です。
試験日程
隔年で実施されているので、次回は2023年に実施される予定です。
費用
研修会受講料は、会場によって違いますが、前回の東京会場では、66,000円、WEB講座の場合は64,000円でした。
試験費用は、全会場共通で22,000円です。
1級資格
受験資格
2級資格を所持し、5年以上の実務経験が必要で、1級研修プログラム(24単位)のWEB視聴が必要です。
一次試験
筆記試験(選択式)50問 120分
筆記試験(記述式)必須2題 90分
70点以上が合格目途で、二次試験の面接に進めます。
二次試験
一次試験通過者には、事前にテーマが提示されます。
二次試験では、そのテーマについてプレゼン5分、グループディスカッション約20分が実施されます。
試験日程
試験は3年毎に実施されます。
次回は2022年11月から研修プログラムが配信され、2023年3月に一次試験、6月に二次試験が予定されています。
費用
研修プログラムの受講料は88,000円(テキスト代込)です。
一次試験受験料:22,000円
二次試験受験料:22,000円
まとめ
3級なら実務経験無しでも受験できるし、ゴルフ好きな方なら芝の知識がついて、グリーンでのライン読みがレベルアップできます。
3級、2級は研修テキストの持ち込みも可能だし、過去問題集も販売されているので、試験対策は十分できます。